30日午前1時半ごろ、高知県室戸市で突風が発生し、住宅や倉庫85棟に瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりする被害が出た。地元消防などによると、人的被害は確認されていない。竜巻の可能性もあるとして高知地方気象台が現地調査を行った。
同市によると、被害があったのは市役所の西約4キロにある行当地区など海沿いの地域で、東西約2キロの範囲にわたる。行当漁港に係留された小型ボート1隻も転覆した。
一方、和歌山県白浜町や田辺市でも突風が発生し、住宅の瓦が飛ばされるなどの被害が出た。両市町によると、けが人は確認されていない。
30日午前11時ごろ、白浜町才野にある別荘地で「突風で屋根が飛ばされた」と、管理事務所から町に連絡があった。事務所によると、窓ガラスが割れるなど住宅約30棟に被害があった。田辺市高雄の市立高雄中では午前4時ごろ、校庭の木が折れ、軽乗用車の窓ガラスが割れた。
高知、和歌山両気象台によると、前線が停滞し南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定となり、竜巻注意情報が出ていた。〔共同〕