【NQNニューヨーク=岩切清司】連休明け8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落した。終値は4日終値に比べ80銭円安・ドル高の1ドル=119円75~85銭だった。中国や欧州株の上昇を受けて米市場で投資家心理が改善し、円売り・ドル買いが優勢だった。
米市場が休場中の世界市場は中国・上海株が8日に反発し、欧州ではドイツ株を中心に主要な株価指数が軒並み上げた。連休明けの米市場ではダウ工業株30種平均が反発すると米国債には売りが優勢となった。長期金利の上昇(価格は下落)を受けて外為市場では日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。
ただ、新たな売買材料が見当たらず8日の東京市場ほど方向感は出なかった。
この日の円の安値は120円07銭、高値は119円67銭だった。
円は対ユーロで5営業日ぶりに反落した。終値は4日比1円60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=134円20~30銭だった。ユーロがドルに対して買われた流れが円売り・ユーロ買いに波及した。
ユーロは対ドルで続伸した。終値は前営業日比0.0065ドル高い1ユーロ=1.1200~10ドルだった。ドイツの貿易統計が良好な経済状況を映し出したことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和策に対する思惑がやや後退。ユーロがドルに対して買われた。
この日のユーロの高値は1.1214ドル、安値は1.1157ドルだった。