東京都葛飾区で1996年、上智大4年の小林順子さん(当時21)が自宅で殺害、放火された事件から19年となった9日、自宅跡地で遺族や捜査員が献花を行った。小林さんの父、賢二さん(69)や警視庁亀有署捜査本部の捜査員らが花を手向け、犯人逮捕を誓うとともに被害者の冥福を祈った。
賢二さんは献花後、2010年4月に凶悪事件の公訴時効が廃止されたことに触れ、「犯人は逃げ通すことができないと覚悟し、一刻も早く出頭して罪を償ってほしい」と語った。
献花に先立ち、京成金町線柴又駅前など4カ所で、警視庁の釣宏志捜査1課長はじめ捜査員らが事件概要を記したメモ帳を配り、情報提供を呼びかけた。
事件は96年9月9日午後4時ごろ発生。葛飾区柴又3の民家から出火し、2階から粘着テープなどで手足を縛られ、首を刺された小林さんの遺体が見つかった。