【ドバイ=共同】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が20日、イランの首都テヘランを訪問し、核問題での欧米など6カ国との最終合意を審議しているイラン国会の特別委員会に出席した。会合は非公開で詳細は不明だが、合意内容について天野氏が説明したもようだ。イランメディアが伝えた。
国会からは、合意の履行確認や査察を担うIAEAがイラン側と個別に交わした合意内容についても開示を求める声が出ている。
今回の訪問は、イランの核兵器開発疑惑の解明に向け、IAEAとイランが7月に合意した行程の履行について協議するのが目的。天野氏はロウハニ大統領とも会談し、核関連技術が軍事転用された疑惑についての報告書を早急にまとめたいとして、協力を求めた。