【バンコク=京塚環】タイ国家警察は25日、首都バンコク中心部で8月に起きた爆弾テロの実行犯が同月末に爆発物所持の容疑で逮捕した男、ビラル・モハメドと断定したと発表した。男の弁護士はビラルをトルコ人としている。会見した警察当局報道官は「DNA鑑定や監視カメラの証拠が一致した」と話した。
ビラルは逮捕当初、容疑を否認していた。弁護士も今月15日に「容疑をでっち上げられた」としていたが、ビラルは24日に一転して容疑を認めた。警察は男の供述が変遷しているとして実行犯との断定を避けていたが物的証拠が見つかったとして発表した。
男は8月末にバンコク近郊のアパートで大量の爆発物の材料を保持している容疑で逮捕された。同時に警察はトルコの大量の偽造パスポートも押収していた。