【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は25日の首脳会談で、サイバー犯罪などに関する閣僚級対話を創設することで合意した。米側からは国土安全保障長官や司法長官のほか情報機関や米連邦捜査局(FBI)の代表が参加。年内に第1回会合を開き、今後は年2回開催する。
ホワイトハウスで会談に臨むオバマ米大統領(右)と中国の習近平国家主席(25日、ワシントン)=AP
両首脳はサイバー攻撃で個人情報や商業機密を盗む行為に政府が関与しないことで合意した。サイバー犯罪の捜査の際に、電子的証拠の提供などで協力することでも同意した。
空中の不測の軍事衝突を防ぐための措置を講じることでも合意した。ホットラインを通じて緊急時に連絡を取り合う体制の整備などが柱。
アフガニスタンの復興と経済発展に向け、米中との3国間対話を実施することも決定。エボラ出血熱など感染症対策として、アフリカ諸国とともに疾病対策センターの設置に向けて協力する。