石破茂地方創生相は28日、国会近くのホテルで記者会見し、自らを会長とする「石破派」の旗揚げを表明した。「私のような者でも、仮に政権を担うことが望ましいということであれば、それを目指したい」と述べ、安倍晋三首相の後継である「ポスト安倍」に意欲を示した。派閥の名称を「水月会」とし、石破氏を含め、山本有二元金融相ら計20人が参加した。
石破派「水月会」の結成を発表する石破地方創生相(28日午前、東京・永田町)
記者会見には所用で欠席した1人を除き、19人が顔をそろえ、石破氏が結成の目的や活動方針などを説明した。今後は講師を招いての勉強会などを重ね、社会保障やエネルギーなどの政策分野で政権構想を練る方針。来夏の参院選へ向けて資金集めのパーティーも開く方向だ。
他派閥と同様に総務省へ政治団体として届け出て、国会近くのビルに事務所を構える予定。事務総長には古川禎久元財務副大臣が就く見通しだ。石破氏は過去に、派閥に否定的な発言をしていたことがあり、党内には「派閥をダメだと言っていたはずだ」(党幹部)と冷ややかに見る向きもある。