大相撲秋場所で2度目の優勝を遂げ、横綱9場所目で昇進後初めて賜杯を抱いた鶴竜が千秋楽から一夜明けた28日、東京都墨田区の井筒部屋で記者会見を開き「体がすごく軽い気がする」と喜びを語った。
白鵬と日馬富士の休場で3日目から初の一人横綱となった鶴竜は「横綱になった時は先輩が2人いて、ちょっと甘えていた。また一回り強くなれたかもしれない」と話す。5、6日目に古傷の左肩痛が再発したことを明かし「目の前の一番を必死に取った」と述べた。
会見では14日目の大関稀勢の里との大一番で見せた立ち合いの変化に対する質問が相次ぎ「正直言って受けて立つことができなかった。ただ一つ言えるのは、人に認められたくて相撲を取っているわけではない。自分の相撲人生を生きている」と強い口調で自身の見解を示した。〔共同〕