貴乃花親方
大相撲の貴乃花親方(45)=元横綱=が、任期満了(2年)に伴い2月2日に投開票される日本相撲協会の理事候補選に立候補する。30日夜、同親方が総帥の貴乃花一門は東京都内で会合を開き、同親方の意思を確認。阿武松親方(56)=元関脇益荒雄=も合わせて擁立することを決めた。すでに10人の定員に向けて他の五つの一門から9人が立候補の意向を固めており、5期連続で投票が行われる見込みになった。
貴乃花親方は2010年に当時の理事選に立候補して初当選。4期務めたが、巡業部長だった昨年10月に元横綱日馬富士が起こした傷害事件に関し、協会への報告が遅れたほか、被害者である弟子の貴ノ岩の協会聴取を度々断った責任を問われ、今月4日の評議員会で理事を解任された。
同一門から理事候補選に2人が立候補するのは初めて。このため、結果的に票が割れることが予想され、貴乃花親方の当選も微妙となった。さらに14年の協会の公益財団法人移行後、理事就任には選挙後3月にある評議員会で承認を受ける必要もある。貴乃花一門には試練の選挙となる。