清水建設(1803)は30日、ユーロ円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)で300億円を調達すると発表した。調達した資金は首都圏を中心とした大型物流施設などの不動産事業に125億円、発電事業をはじめエネルギー関連など新規事業に25億円を活用する。残額は社債償還資金の一部に充てる予定という。
今回発行するCBは満期が2020年10月16日で、表面利率が付かないゼロクーポン債。払込期日と発行日は10月16日(ロンドン時間)としている。転換価格は未定だが、株価が一定期間、転換価格の130%を超えた場合に権利行使を可能にする制限条項や、残存するCBの額面総額が発行時の総額の10%を下回った場合に繰り上げ償還が可能になるクリーンアップ条項を付けた。株式数の急増を抑えて既存株主への影響を少なくする。〔日経QUICKニュース(NQN)〕