【ワシントン=共同】カーター米国防長官は13日、米軍が「航行の自由」を確保するため世界のあらゆる場所で活動するとし、「南シナ海も例外ではない」と明言、南シナ海で中国が「領海」と主張する海域への艦艇派遣をためらわない考えを強調した。
米東部ボストンで行われたオーストラリアとの外務・防衛閣僚協議(2プラス2)後の記者会見で述べた。
中国は周辺国と領有権を争う南沙(英語名スプラトリー)諸島で造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内を領海と主張。オバマ政権が近く米海軍の艦艇を航行させる見通しだと報じられている。
カーター氏はまた、南シナ海などの地域問題解決に向けて「日本を含む多くの国が米国との協力強化を望んでいる」と述べ、同盟国との連携を通じて中国をけん制する考えを示した。