新型コロナ治療の副作用で肌が黒くなってしまった医師のことを覚えているだろうか?湖北省武漢市中心病院の医師である易凡さんは1月28日、新型コロナウイルスに感染し、病状が急速に悪化。治療期間中、投与された薬の副作用で、その肌は黒く変色してしまった。その後、回復した易さんは今月6日、北京中日友好病院を訪問し、国家湖北省支援医療チームに直接感謝の気持ちを伝えた。これは実に122日ぶりの「戦友」との再会となった。瀟湘晨報が報じた。
易凡さん(一列目左から4番目)と王辰院士(一列目右から4番目)が映るテレビ番組「生命縁」のスクリーンショット。
易さんは、武漢市中心病院の心臓大血管外科の医師。今年初めに、新型コロナウイルスに感染し、国家湖北省支援医療チームのメンバーで、呼吸重症科の詹慶元主任が診察し、その場で、易さんを中日友好病院が担当する病棟に移すことを決めた。
易さんは血中ウイルス感染を引き起こしていただけでなく、ECMOのチューブを交換する時に、胸腔から大出血し、ショック状態に陥った。王院士率いるチームは、全力を尽くし、危険な状態だった易さんをなんとか救い出した。
しかし、薬の副作用から肌が黒く変色してしまったことで、当時、易さんの病情は人々の関心を集めた。
今月6日、自分を治療し、救ってくれた詹主任に直接会った易さんは、がっちりと握手し、「僕の恩人!彼の顔を直接見たのはこれが初めて!」と興奮気味に語った。
なぜなら隔離エリアでは、湖北省支援医療チームのメンバーは防護服を着用していたため、易さんが詹主任らの顔をじかに見るのはこれが初めてだったからだ。易さんは、王院士にも、「あなたは僕の命の恩人。治療期間中、大きなリスクがある決定をしてくれた。心から感謝している」と興奮気味に話していた。
現在、易さんの肌の色は元通りとなり、体内に残されていた薬の副作用もすでになくなったという。武漢のコロナウイルスとの闘いに「参戦」し、易さんの命を救ったECMOは、中日友好病院から「易凡号」という名で呼ばれるようになった。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月9日