京都御所(京都市上京区)で30日、恒例の秋の一般公開が始まった。国内外から訪れた多くの観光客らは晴天の下、わずかに色づき始めた木々に囲まれ宮中の秋を楽しんだ。11月3日までの5日間。
今回の公開では、御車寄(おくるまよせ)に秋の風景を描いたびょうぶを展示。清涼殿では、舞姫たちが天皇、皇后の前で練習の成果を披露した宮中行事「五節舞姫御前試(ごせちまいひめごぜんのこころみ)」の場面を人形で再現している。
夫婦で旅行に来た埼玉県朝霞市の無職、大塚誠さん(65)は「庭園はまだ緑の木々が多いが、すばらしかった」と話した。
見学コースは、御所西側の宜秋門(ぎしゅうもん)から紫宸殿(ししんでん)や御学問所を巡り、清所門を抜ける約1キロ。入場は無料で、午前9時から午後3時半まで。10月31日と11月3日に雅楽、1日には蹴鞠(けまり)が披露される。〔共同〕