ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で日本代表を率いたエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC)(55)が4日、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のストーマーズ(南アフリカ)監督に就任するため日本に別れを告げた。羽田空港で「日本がどう発展するのか楽しみ。個人的には日本ラグビーに関わり続けたい気持ちがある」と話し、名残惜しさもにじませた。
就任時に「世界トップ10に入るチームをつくる」と目標を掲げ、過去W杯で1勝という日本の歴史を変えようと注力してきた。W杯8強はかなわなかったが、現在の世界ランキングは10位。「ミッションは完了した」と達成感を示した。
「最も成長した一人」と称賛するFB五郎丸(ヤマハ発動機)のスーパーラグビーのレッズ入りが決まったことには「彼は彼の夢を追っている。日本ラグビーが成し遂げたことの一つ」と評価した。五郎丸は「勝つことに貪欲な人。充実した日々だった」と名将との猛練習を振り返った。
東海大でプロのコーチ人生をスタートさせ、トップリーグではサントリーの黄金期を築いた。「旅立ちの時には悲しさがあるもの。でも、やり遂げた自信はある。その意味では悲しくない」と胸を張り、数々の思い出が残る「特別な国」を旅立った。〔共同〕