日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した10月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は前年同月比10%減の1万7535台と2カ月連続で前年実績を下回った。排ガス試験の不正問題を受けて独フォルクスワーゲン(VW)が販売を大幅に落としたことが影響した。
ブランド別では独メルセデス・ベンツが8カ月連続で首位。昨年夏に主力セダン「Cクラス」の新型車を投入した効果が一巡したため4%減の4109台となった。2位は10%増の3190台で独BMW。9月に2位だった独フォルクスワーゲン(VW)は48%減の2403台で3位に後退した。
価格帯別では400万円未満が20.4%減の9358台だった。この価格帯はVWの主力小型車「ゴルフ」、「ポロ」などの販売減が響いた。400万円以上1000万円未満は1.6%減の6081台、1000万円以上は2.9%減の933台だった。
JAIAによると10月の輸入車販売に占めるクリーンディーゼル車の比率は15.3%と7カ月連続で過去最高を更新した。VWの問題では日本で販売していないディーゼル車が当初対象となっていた。ベンツやBMWなどが日本市場にクリーンディーゼル車を投入しているが「今のところVWの問題が他社のディーゼル輸入車の販売には影響を与えていない」(JAIA)という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕