横浜市港北区のJR東海道新幹線の線路内に4月30日、近くの慶応大矢上キャンパス(同区)で男子大学院生の飛ばした小型無人機「ドローン」が落下していたことが6日、大学やJR東海への取材で分かった。大学や同社は「運行に影響はなかった」と公表せず、新幹線特例法違反などの疑いもあるとみて調べた港北署も「事件性はない」と発表しなかった。
矢上キャンパスでは5月、ドローンの使用を原則禁止し、研究目的に限り事前許可制とした。
大学や同社によると、ドローンは4月30日午後、大学院理工学研究科の院生が「研究関連目的」として飛ばした。風に流されて見失った後、線路内に落ちているのを発見。大学を通じて同社に連絡した。
落下地点は上下線の線路の間で、同社係員が回収。作業のため一部の列車が徐行運転したが、ダイヤの乱れはなかった。〔共同〕