【ソウル=峯岸博】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、旧日本軍による従軍慰安婦問題について「被害者が受け入れられ、韓国国民が納得できる解決策を日本政府が速やかに提示し、被害者が生存している間に名誉が回復され、傷が癒やされることを期待する」と述べた。韓国大統領府が13日、世界各国の通信社との書面インタビューの内容を公表した。
2日の日韓首脳会談は、今年が日韓国交正常化50年であることを念頭に慰安婦問題のできるだけ早期の妥結をめざし交渉を加速することで合意した。朴氏は「過去の傷を癒やすことができる決断を下さなければならない」と日本側に要求。「この問題が一日も早く解決されなければ、日本政府にとっても大きな歴史的負担になる。日本の未来の世代にも、大きな重荷となる」と語った。
そのうえで「近い時期に目にみえる進展があるよう期待する」と強調した。韓国政府が対日交渉で求めてきた「年内」の妥結には触れなかった。