ベルギー戦を翌日に控え、調整する選手たちを見やる西野監督(中央)=関田航撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表は2日(日本時間3日午前3時開始)、決勝トーナメント(T)1回戦のベルギー戦を迎える。初の8強進出をめざし、強気な姿勢を押し出して臨む。
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1日にあった記者会見で、DF昌子源(25)が力を込めた。「我々はこの大会に、新たな日本の歴史を作りにきた」
日本が決勝Tに進むのは2002年日韓大会、10年南アフリカ大会に続いて3回目。過去2回はいずれも無得点で、1回戦で姿を消した。
まずは決勝Tでの初ゴールを奪うことが必要だ。1次リーグの4得点は、すべて違う選手が挙げた。MF乾貴士(30)は「いろんなパターンで攻撃できている証拠。それが僕たちの強み」と、自信をみせる。
決勝Tに進出した過去2大会と比べて主力に疲労がたまっていないのは好材料だ。先月28日のポーランド戦は先発6人を入れ替え、MF香川真司(29)や原口元気(27)を温存。さらに残り10分でパス回しを選んだことで、途中出場した主将のMF長谷部誠(34)らの消耗も抑えられた。
立ちはだかるベルギーは、国際サッカー連盟のランキング3位の強豪。1次リーグは3連勝でG組首位、9得点と好調だ。
昨年11月には敵地で親善試合を行い、0―1で敗れた。当時フル出場したDF長友佑都(31)は警戒を緩めない。「あのときよりもベルギーはチーム力がレベルアップしている。ただ、僕たちも恐れてはいない」
アジア勢としても、8強入りは02年日韓大会で4位になった韓国、出場16チームだった1966年イングランド大会で準々決勝に残った北朝鮮しかない。
西野朗監督(63)は言う。「我々にも勝機がピッチのどこかに落ちている。それを全員で拾いにいく」(ロストフナドヌー=藤木健)