【ワシントン=川合智之】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を進める米軍主導の有志連合司令部のウォーレン報道官は13日、フリージャーナリストの後藤健二さんを殺害した映像に登場したISの覆面男、通称「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」について、12日の空爆で「殺害したと考えるのが合理的だ」と述べた。「ISの威信をくじく重要な一撃だ」と成果を強調した。
男はクウェート生まれの英国人モハメド・エンワジ容疑者で、後藤さんや湯川遥菜さん、米英ジャーナリストや援助関係者らの殺害映像に登場した。シリア北部ラッカを車で移動していたところを無人機でミサイル攻撃したという。同乗者も死亡したとみられる。
ウォーレン氏は容疑者について、外国人戦闘員を勧誘する「主要な広告塔だった」と指摘。「(容疑者の)死亡はISにとって非常に重大だ」と述べた。情報機関が死亡したかどうか最終確認しているという。