仮想通貨ビットコインが大量に消失したとされる事件で、東京地検は18日、取引所運営会社社長のマルク・カルプレス容疑者(30)=業務上横領罪などで起訴=について、起訴内容とは別に顧客資金2千万円を着服したなどとして、業務上横領と私電磁的記録不正作出・同供用の罪で追起訴した。同社を巡る捜査は終結する見通し。
起訴状によると、カルプレス被告は取引所運営会社「MTGOX」(東京・渋谷)=破産手続き中=を経営していた2013年9~12月、コイン売買用の顧客資金が入った同社名義の銀行口座から3回にわたり計2千万円を自分の口座に振り込み、着服したなどとされる。
地検は9月、取引システム内のデータを改ざんしたり、顧客資金約3億2千万円を流用したりしたとして、業務上横領罪などで同被告を起訴していた。