【シリコンバレー=兼松雄一郎】米モトローラの半導体部門が独立してできた米半導体メーカー、オン・セミコンダクターが18日、米フェアチャイルド・セミコンダクターを24億ドル(約3千億円)で買収すると発表した。両社は製品の重複が少なく補完性が高い。両社合算の売上高は50億ドルとなる。品ぞろえを広げ、営業や投資の面で体力をつける狙い。
電源を管理する半導体に強みを持つオンセミは、三洋電機の半導体部門を買収したことでも知られる。低価格の汎用チップに強いフェアチャイルドはインテル創業者らがかつて所属した老舗半導体メーカーで、売却・分離独立を繰り返している。
研究開発費が高騰する半導体業界ではM&A(合併・買収)が相次いでいる。米アバゴ・テクノロジーが米ブロードコムを370億ドルで、米インテルも米アルテラを167億ドルで買収することで合意している。