【シリコンバレー=小川義也】半導体世界最大手の米インテルは19日、2016年の売上高が前期に比べて「1桁台半ば」の増収になりそうだと発表した。15年は通期で約1%の減収を見込む。データセンター向けなどパソコン(PC)以外の半導体需要が成長をけん引する。
設備投資は100億ドル(約1兆2千億円)前後を見込む。15年の設備投資額(73億ドル前後)に比べて大幅に積み増す。16年の計画には米マイクロン・テクノロジーと開発した新型メモリー向けの15億ドルを含む。
投資家向けの説明会で、ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は「16年は強力な追い風が吹く」と強調。データセンターや「IoT(インターネット・オブ・シングス)」関連製品向けの需要に加え、同社の第6世代「コア」プロセッサーと米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ10」を搭載したPCの新製品の売れ行きに期待を示した。