【ソルトレークシティー=共同】スピードスケートのワールドカップ(W杯)第2戦は20日(日本時間21日未明)にソルトレークシティーで始まる。19日は会場のリンクで男子の加藤条治(日本電産サンキョー)、女子の小平奈緒(相沢病院)ら日本勢に加え、男子500メートルで史上初の33秒台が期待される21歳のパベル・クリズニコフ(ロシア)ら各国の選手が最終調整した。
第1戦で34秒00の世界新記録を樹立したクリズニコフは、標高1400メートル超の高地で世界最速とされるソルトレークシティーで初めてのレースという。19日はリラックスした様子で軽めに滑って仕上げた。加藤は「一気に33秒台に突入するんじゃないか。自分が最初に、と思っていたけど、見てみたい思いもある」と穏やかに話した。
歴史的な記録に迫っているが盛り上がりはいまひとつ。ロシア陸連の組織的ドーピング疑惑のさなかで、クリズニコフ自身もドーピング違反の過去がある。卓越したカーブワークは高く評価されているが、日本チームの関係者は「各国ともロシアには冷ややかな目を向けている」と語った。