【ブエノスアイレス=宮本英威】南米アルゼンチンで22日、フェルナンデス大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が始まった。即日開票され、作業が順調に進めば同日夜(日本時間23日午前)にも大勢が判明する見込み。事前の世論調査では、野党で経済成長を重視する中道右派のマウリシオ・マクリ・ブエノスアイレス市長(56)が優勢だ。
マクリ氏の支持者は高インフレの抑制や経済低迷の打破を期待する。保護主義的な施策を重視した現職フェルナンデス氏の後継者で、中道左派のダニエル・シオリ・ブエノスアイレス州知事(58)は苦戦が伝えられている。
次期大統領は12月10日に就任する。任期は4年。大統領の連続3選は禁じられており、現職のフェルナンデス氏は出馬できない。