経済産業省が30日発表した10月の商業動態統計(速報)によると、小売業販売額は前年同月比1.8%増の11兆5710億円だった。プラスは2カ月ぶり。織物・衣服・身の回り品や飲食料品など幅広い業種で販売が上向いた。
例年より気温の低い日が多く、秋冬物衣料の販売が好調。織物・衣服・身の回り品は8.1%増と、伸び率が最大だった。小売業販売額は季節調整済みの指数で前月比1.1%上昇。経産省は小売業の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」とし、前月の「一部に弱さがみられるものの横ばい圏」から引き上げた。
百貨店とスーパーを含む大型小売店の販売額は4.0%増の1兆6072億円だった。既存店ベースでは2.9%増。既存店のうち、百貨店は4.2%増、スーパーは2.3%増だった。
コンビニエンスストアの販売額は6.1%増の9484億円となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕