【カイロ=共同】シリア内戦でアサド政権と対立する国内外の反体制の武装勢力や政治勢力の代表らが9日、サウジアラビアの首都リヤドで会合を開いた。10日までの日程で、アサド政権との協議に向けた意思統一を目指す。乱立する反体制派が意見集約できるかはシリア和平実現に向けた鍵を握る。
11月にウィーンで開かれたシリア和平協議は、移行政権樹立に向け来年1月1日までにアサド政権と反体制派の双方の代表による交渉を始める方針を確認した。今月18日にも米ニューヨークで、交渉開始を目指す米国など関係各国の多国間協議が開催される予定。
フランス公共ラジオによると、参加者は約100人。政治組織「シリア国民連合(SNC)」などが招待された一方、過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」は招待されていない。
またシリア北部の広範囲を実効支配し、米国主導の有志国連合と協調してISと戦うクルド人勢力は招かれておらず、同勢力の関係者は「会合は失敗に終わる」と不快感を表明した。