民主党の岡田克也、維新の党の松野頼久両代表は11日午前、国会内で会談し、来年1月4日召集の通常国会に向けた統一会派の結成で正式に合意した。衆院の会派名は「民主・維新・無所属クラブ」とする。7項目の基本的政策や将来の合流も視野に信頼関係を築くことを確認。来夏の参院選に向け、選挙協力を進める新たな協議会を近く設ける方針を決めた。
岡田氏は会談後の共同記者会見で「1+1が3にも4にもなるパワーを発揮し、安倍政権の暴走をおさえ対案を出す」と述べた。松野氏は「参院選に向けて国民に選んでもらえるような勢力をつくる」と述べ、新党結成の必要性を強調した。
衆院の会派別の所属議員数は民主党71人、維新21人。参院は民主党が59人で維新は5人。統一会派を組むと衆院92人、参院64人となる。衆院の会派は通常国会召集前に届け出る予定だが、維新の参院議員には埋没を懸念する声があり、参院の統一会派は結成が遅れる可能性がある。
安全保障関連法の一部を白紙にして対案を出すことや、国家公務員の総人件費を2割削減する目標を盛り込んだ基本的政策は、参院選に向けた共通公約にする方針。民主、維新両党は政策部門会議を合同で開くほか、新たに「政策調整会議」を設ける。幅広い野党勢力を結集するため、各党に共同歩調を呼びかける。