16日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、一時1万9000円を回復した。上げ幅は400円を超えた。前日の欧米株高や円高・ドル安の一服を受け、日本株にも朝方から買いが先行した。原油価格の下げ止まりも投資家心理を改善させた。
午後1時時点の日経平均は前日比458円47銭(2.47%)高の1万9024円37銭だった。前日までの2日間に664円下落しただけに、自律的な反発を見込んだ買いも入った。
利上げの実施が決まると予想される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を目前に控える。市場では「これまで売り方に回っていた短期の投資家が買い戻している」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏)との声が聞かれた。時価総額の大きい銀行など主力株が買われ、石油や鉱業などの上昇も目立った。