石井啓一国土交通相は18日の閣議後の記者会見で、貨物列車の安全性を向上するため、有識者やJR関係者からなる検討会を年明けにも設置する考えを示した。2012~14年にJR北海道の江差線で3件発生した貨物列車脱線事故を受け、運輸安全委員会が国交相に対策を求める意見を出していた。
貨物列車は来春開業予定の北海道新幹線と青函トンネルなど一部線路を共用し、脱線が再発すると大きな事故につながりかねない。石井国交相は「安全性をしっかりと確認したい」と強調した。国交省は安全委の意見を受け、鉄道事業者に対しレールの整備などを徹底するよう指導している。