越境ECの貨物が積み込まれたコンテナ100基を載せた、中国と欧州を結ぶ専用列車が18日午後3時5分ごろ、浙江省の義烏西駅から出発した。同列車は、国際定期貨物列車「中欧班列」11路線の運営プラットフォームの貨物を集めた列車となっており、複数の省が省の垣根を越えて協力し運行する初の中欧班列となる。新華社が報じた。
同列車には日用雑貨や家電、自動車の部品、紡績品のほか、郵便の荷物や越境ECの荷物など、合わせて約144万ドル(1ドルは約103.8円)相当の貨物が積み込まれた。義烏西駅を出発した後、新疆維吾爾(ウイグル)自治区通関地を通過して、16日後にベルギーリエージュ・コンテナフレートステーション(LCT)に到着し、貨物の通関手続き完了後、欧州の各国に分けて発送される。
中国交通運輸協会「一帯一路」(the Belt and Road)物流分会の関係者によると、今回、11路線の運営プラットフォームの貨物を集めた列車の運行が始まったことは、中欧班列が、自由で活発な発展から、融合して共生し、質の高い発展への歩みを進めたことを示している。統計によると、11月5日の時点で、今年の中国全土における中欧班列の運行数が1万180本、輸送されたコンテナが92万7000基、発送量が前年同期比54%増となり、欧州の21ヶ国、92都市と結ばれている。
海外では新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを背景に、海運や空運なども制限を受けているため、海運や空運で輸送される予定だった貨物が中欧班列に回されており、医療物資や衛生用品を優先して輸送している。そのため、運行数と輸送量はいずれも流れに逆行するかのようにプラスの成長を遂げ、「一帯一路」建設のシンボル的成果と新発展の局面を構築する重要な力となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月19日