中日本高速道路が18日発表した2015年4~9月期決算は、連結純利益が137億円と前年同期の2.4倍に増えた。交通量の増加や値上げの効果で料金収入が増え、高速道路事業が大幅な増益となったほか、サービスエリア(SA)など関連事業も好調だった。
売上高にあたる営業収益は3810億円と3割減。前年同期に圏央道や舞鶴若狭道など新規開業が相次いだ反動で、道路資産完成高が約8分の1に減った。ただ営業費用も同じ額が減る仕組みで利益に影響はなく、営業利益は202億円と2.3倍に拡大した。
16年3月期通期は営業収益が1兆2701億円(前期比35%増)、純利益は40億円(8%減)と増収減益を見込む。期初に30億円の赤字を見込んでいた高速道路事業の営業赤字は7億円に縮小。関連事業も伸びる見通しだ。
新東名高速道路の浜松いなさジャンクション(JCT)―豊田東JCT間は来年2月13日に開業する。開業区間にできるSAに加え、4月に岐阜県土岐市に開業した複合商業施設「テラスゲート土岐」など新施設に期待している。