大分県姫島村の男性が、村商工会発行の「地方創生プレミアム商品券」858万円分を1人で使っていたことが21日までに分かった。発行総額の1割弱に相当し、親族らに頼んで買ってきてもらうなど、何らかの方法で大量に入手したとみられる。
商工会や村は購入上限を1人10万円としていたが、譲渡・売買の禁止などのルールを設定していなかった。村の担当者は「想定外の事態で、制度に不備があった。再発防止策を商工会と協議したい」としている。
村によると、商品券は1冊(500円券12枚)を5千円で販売。千円分を上乗せして6千円分が買い物などに使用できる。1人当たり20冊までとし1万6千冊(額面9600万円)を6月と8月に分けて販売した。男性は8月の販売後に所有する漁船の整備費全額を商品券で支払った。
プレミアム商品券は、安倍政権が地域活性化策の一つとして導入。姫島村の場合、国と県、村が商品券の上乗せ分計1600万円を補助した。〔共同〕