千葉県野田市の廃油精製工場で2013年11月に起こった爆発事故で、作業員2人を死亡させたなどとして、業務上過失致死傷罪に問われた運営会社「エバークリーン」(東京)の元常務、西村裕被告(47)に、千葉地裁松戸支部(衣笠和彦裁判長)は21日、懲役3年、執行猶予3年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
また、同罪と労働安全衛生法違反罪に問われた元千葉支店長、北高野忍被告(44)には、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)の判決を出した。
衣笠裁判長は判決理由で「西村被告は従業員から危険性の指摘を受けていたのに黙認してきた。北高野被告も西村被告の指示に漫然と従い、責任者としての安全管理の態度に甘さがあった」と指摘した。
判決によると、西村被告らは13年11月、従業員にガソリンと軽油が混合した廃油約10キロリットルの収集を指示。同月15日、工場での精製作業中に気化した廃油が静電気で引火、爆発事故を起こし、2人を死亡、20人に重軽傷を負わせた。〔共同〕