中国は新型コロナウイルス感染の抑制に成功し、グローバル経済がマイナス成長となる中で、率先して経済成長を回復し、グローバル経済の回復の原動力と支えを提供しただけでなく、中国国内の消費市場の急速な回復と成長の実現、国際市場の消費の牽引と活性化に着実な基礎を提供した。これは、中国社会科学院科研局、中国社会科学院工業経済研究所、中国社会科学院マクロ経済研究センター、社会科学文献出版社が14日共同で発表した「経済青書:2021年中国経済情勢分析・予測」で得られた結論だ。「工人日報」が伝えた。
同青書によると、世界では感染症の終息が見通せない状況の中、中国国内市場では人の流動、商品の流通、サービスの供給などが引き続きさまざまな制約に直面し、国際交流と人の流動がなお制限され、国内市場の流通の効率もまだ一定の影響を受けている。しかし感染症の予防・抑制メカニズムが整備され続け、消費環境が改善されるのにともなって、人々の消費への信頼感と消費意欲が緩やかに上昇するだろうという。
同青書の分析では、「六つの安定」(雇用の安定、金融の安定、貿易の安定、外資の安定、投資の安定、期待の安定)、「六つの保障」(住民雇用の保障、基本的民生の保障、市場主体の保障、食糧・エネルギー安全の保障、産業チェーン・サプライチェーン安定の保障、末端の行政運営の保障)の両政策が持続的に力を発揮し、雇用と民生の最低ラインが一層確実に確保されるようになり、都市部・農村部住民の収入の実質増加率は再び緩やかな成長軌道に戻る見込みという。
また同青書は、グローバル経済の成長への期待が改善し、市場環境が安定するにつれ、中国のマクロ経済は安定回復を続け、経済の循環がよりスムーズになり、経済成長を牽引する消費の役割がさらに強化されると予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月15日