大阪市立桜宮高2年のバスケットボール部主将の男子生徒(当時17)が、部の顧問だった元教諭(49)から体罰を受けた後に自殺してから23日で3年となるのを前に、同校で21日、追悼集会が開かれた。
集会は非公開で、学校側によると全校生徒や教職員、保護者ら約900人が出席。1分間の黙とうをささげた後、角芳美校長が「(男子生徒の死を)風化させることなく、学校を改革することを全員であらためて決意する場にしたい。男子生徒のことを忘れてはならない」と再発防止を呼び掛けた。
男子生徒は2012年12月、部活動中に元顧問から体罰を受け、翌日の同月23日に自殺した。市教委は元顧問を懲戒免職。大阪地検は傷害と暴行の罪で在宅起訴し、有罪が確定している。
両親らは市に損害賠償を求め東京地裁に提訴したが、市側は「キャプテンとしての重圧が自殺の最大の原因だった」として体罰との因果関係を否定。判決は16年2月に言い渡される。〔共同〕