政府の郵政民営化委員会(委員長・増田寛也元総務相)は25日、ゆうちょ銀行(7182)への預入限度額を現行の1000万円から1300万円に引き上げることを容認した。ゆうちょ銀の限度額引き上げは1991年以来25年ぶり。過疎地に住む高齢者などの利便性を考慮したという。かんぽ生命保険(7181)の加入限度額も1300万円から2000万円に引き上げることが妥当とした。同日にまとめた総務省と金融庁への報告書に明記した。
ゆうちょ銀、かんぽ生命をめぐっては自民党から限度額をそれぞれ2000万円、3000万円への引き上げを求める提言が出ていた。増田委員長は記者会見で、ゆうちょ銀の限度額に関して「他の金融機関との競争関係などで資金シフトなどが生じなければ、1~2年後をメドにさらに段階的に規制を緩和していくことが考えられる」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕