トヨタ自動車は25日、2015年1~11月のグループ全体(ダイハツ工業と日野自動車を含む)の世界販売台数が前年同期比1%減の920万7000台だったと発表した。ガソリン安を背景に北米ではピックアップトラックなどがけん引し好調を維持しているが、国内や新興国での販売不振が響き、前年実績を下回っている。
トヨタ自動車の豊田章男社長
トヨタと拮抗している独フォルクスワーゲン(VW)の同期間の販売台数は1.7%減の909万5900台だった。1~10月の時点で9万1000台だった首位トヨタとの差は18万1000台に広がり、15年通年の販売台数はトヨタが4年連続で首位となる公算が大きくなった。
VWは15年上半期(1~6月)に初めて世界販売で首位に立ったが、その後はトヨタが上回って推移している。
VWは9月中旬に米国で発覚したディーゼル車の排ガス試験の不正問題などを背景に、11月単月の世界販売台数は2.2%減。特に米国では市場全体は好調ななかで、VWは2ケタ減だった。