熊本市の「化学及血清療法研究所」(化血研)は26日、役員の選任や解任を決議する「評議員会」に入っていた化血研OB2人が辞任したと明らかにした。これまで評議員20人のうち半数の10人がOBで占められていた。補充はせず、外部関係者が上回る構成になる。
化血研を巡っては血液製剤などの未承認製造や隠蔽工作が発覚し、理事長ら役員が一斉に辞任または辞職した。評議員会は今後、新しい役員の選任に関わる。
化血研によると、問題発覚を受けた臨時の評議員会が26日にあり、その場でOBの評議員2人が辞任を申し出て、受理された。化血研は「高齢などが理由。問題への関与があったからではない」としている。
この日の評議員会では辞任した宮本誠二前理事長が化血研第三者委員会の報告書を説明し「コンプライアンス(法令順守)の意識が低かった点を反省しなければいけない」と陳謝したという。〔共同〕