セクハラ問題の責任をとり、報道陣に辞任することを発表する福田淳一財務事務次官=2018年4月18日午後7時0分、東京・霞が関の財務省、藤原伸雄撮影
女性記者へのセクハラ発言問題を起こした財務省の福田淳一事務次官が18日夕、辞任を表明した。福田氏は「週刊誌に掲載された記事は事実と異なり、裁判で争う」とセクハラ発言は否定。そのうえで、「財務省が厳しい状況の中でこのような報道が出たことが不徳の致すところ。現状で職責を果たすのは困難で、麻生財務大臣に辞職を申し入れた。ご迷惑をかけた関係者の皆様におわびを申し上げたい」と述べた。
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セクハラ発言は12日発売の週刊新潮で報じられ、13日に音声データがネットで公開された。福田氏は音声が自らのものかについては「録音された声が自分のものかどうかはよくわからない。ただ福田の声に聞こえるという方が多数いることは知っている」とした。女性記者と会合したかについては「男女を問わず会合を持つことはあるが、あんな発言をしたことはない」とし、「あんなひどい会話をした記憶はない」と述べた。
福田氏は16日発表のコメントで、「女性が接客する店で、店の女性と言葉遊びを楽しむことはある」としていた。その点を問われると「一般論で、そういう接客業の人と話すことはあると申し上げている。記事のもとになっているようなことを言っているつもりはない」と述べた。