28日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに反発した。大引けは前週末比45円45銭(1.77%)高の2610円52銭だった。前週末まで5日続落しており、自律反発を見込んだ買いが入りやすかった。割安感が意識されたほか、東証1部の主力銘柄の売買が盛り上がりを欠くなかで、相対的に値動きの軽い新興企業株に物色が向かいやすかった。
政府が自動運転車の公道利用に向けて具体的な工程表の検討を始めると前週末に伝わり、自動運転技術に関連した銘柄が買われた。金融とITを融合させた「フィンテック」に関するテーマ物色も引き続き盛り上がった。値幅取りを狙った買いも活発化し、日経ジャスダック平均はこの日の高値引けとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で682億円、売買高は1億3955万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20も6営業日ぶりに反発した。FVCやアイサンテク、クルーズが上昇した。一方でマクドナルドやメッセージ、大塚家具が下落した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反発。大引けは前週末比34.26ポイント(4.14%)高の861.99だった。サイバダインやミクシィ、インフォテリが上げた。昼休み中の12時に株式分割を発表したベステラは一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。半面、アークンやそーせいが下げた。初値を下回る推移が続くソネットMNは見切り売りが出たことで大幅安となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕