113番元素の発見者と認められた理化学研究所の森田浩介グループディレクターは31日記者会見し、「認められてよかった。とても感慨深い」と語った。元素の名前は「これから議論する。候補はあっても言えない」と笑いながら話した。
記者会見には理研の松本紘理事長らも同席。森田さんは「自分は旗振り役だった。共同研究者に感謝したい」と切り出した。森田さんによると、この日午前5時ごろ国際純正・応用化学連合(IUPAC)からメールで一報が届いたといい、すぐに共同研究者に連絡をしたという。
2004年に初めて合成に成功したが、そこから8年間は「200の目があるサイコロを振って1が出るかどうか繰り返す日々」だった。松本理事長は「いかに苦労してきたか。忍耐強い人だ」と称賛を惜しまなかった。