愛知県半田市の県営住宅で女性2人の遺体が見つかる火災があり、愛知県警は31日、状況などから殺人・放火事件と断定し、半田署に捜査本部を設置した。県警によると、2人はいずれも首を圧迫された痕があったという。
県警によると、火災は30日に発生。県営住宅の3階の一室が燃え、焼け跡から2人が見つかった。うち1人はブラジル国籍のアルバイト、アマリリア・マルヤマ・キンベルリ・アケミさん(27)で、和室のベッド上であお向けに倒れていた。
県警によると、この部屋には数カ月前から、アマリリア・マルヤマ・キンベルリ・アケミさんと子供2人が住んでいたとの記録がある。子供2人は30日夜、県内で無事保護された。
もう1人は25~35歳ぐらいで、別の洋室の床でうつぶせの状態だった。遺体とその周辺が激しく燃え、台所にはガソリンの携行缶がほぼ空の状態で見つかった。玄関は施錠されていなかった。
県警によると、死亡推定時刻は火災が起きた30日で、死因は首を絞められたことによる窒息死とみられる。
県警は残る1人の身元確認を急ぐとともに、居住実態などを詳しく調べる。