甘利明経済財政・再生相は4日午前の閣議後の記者会見で、2016年の日本経済の見通しについて「成長と分配の好循環が順調に動くことを期待したい」と述べた。その上で、企業収益拡大や賃金上昇が続くことに期待感を示し「デフレ脱却宣言ができれば最高だと思う」とも語った。デフレ脱却は消費者物価指数(CPI)や国内総生産(GDP)デフレーターなどから総合的に判断すると改めて説明した。一方、デフレ脱却を「政府として正式に宣言するかは全く決まっていない」という。
安倍晋三首相が夏の参院選とあわせて衆院解散し、衆参同日選を実施する可能性については「首相の専権事項」とした上で「個人的にはなくてもいいのではと思っている」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕