東京都小金井市の都道で回送中の路線バスが沿道のアパートに突っ込んだ事故で、事故直前に男性運転手(49)が運転席であおむけの状態でドライブレコーダーに映っていたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。運転手は「事故のことは覚えていない」と話しているといい、警視庁小金井署は運転手の健康状態などについて調べている。
捜査関係者によると、現場にはブレーキをかけた痕がなかった。警視庁は入院中の運転手の体調回復を待って事情を聴く方針。
事故は7日午後3時45分ごろ発生。警視庁によると、バスは片側1車線の直線道路を100メートル以上蛇行し暴走。歩道に乗り上げたり、信号機をなぎ倒したりした後、道路脇のアパートに衝突した。通行人やアパート住民らにけがはなかった。
バスを運行する京王電鉄バスグループ(府中市)によると、男性は20年以上の運転歴があり、昨年7月の健康診断や当日の点呼で異常はなかった。