【フランクフルト=加藤貴行】独フォルクスワーゲン(VW)は8日、2015年のグループ世界販売台数が前年比2%減の993万600台だったと発表した。14年は初めて1千万台に突破したが、最大市場の中国の景気減速で3.4%減ったのが響き大台を割り込んだ。9月に発覚した排ガス不正の余波で、地盤である西欧市場でも10月以降伸び悩んだ。
VWの15年1~6月は504万台でトヨタ自動車を上回り上半期で初の首位だった。排ガス不正による販売減速で通年は1千万台割れとなり、トヨタを下回る可能性が高い。
地域・国別の販売台数は中国が354万8600台、西欧が4.8%増の343万200台。南米はブラジル市場の低迷が響いて29.8%減の55万8300台、北米は高級車が支えて4.4%増の93万1800台だった。