【NQNニューヨーク=横内理恵】8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小幅ながら5日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は前日比0.11ドル安の1バレル33.16ドルで取引を終えた。中国景気に対する先行き不透明感が強く、原油需要が減退するとの懸念が引き続き相場の重荷となった。
2015年12月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回った。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して上昇した場面では、ドル建てで取引される原油先物の割高感を意識した売りも出た。
ガソリンとヒーティングオイルはともに4日続落した。
ニューヨーク金先物相場は6営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比9.9ドル安の1トロイオンス1097.9ドルで取引を終えた。ドルが対ユーロなど強含み、ドルの代替資産として逆の値動きとなりやすい金の先物が売られた。
中国経済を取り巻く根強い不透明感から、通常取引が始まる前に金先物は1113.1ドルと15年11月上旬以来およそ2カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。
銀は5日ぶりに反落したが、プラチナは続伸した。