【シドニー=高橋香織】オーストラリア政府は9日、ターンブル首相が18日から2日間の日程で米国を初訪問すると発表した。ワシントンでオバマ米大統領と会談し、環太平洋経済連携協定(TPP)の早期発効などについて協議する見通し。
豪政府によると、首脳会談では昨年10月に大筋合意したTPPがもたらす経済効果を確認する。地域情勢では過激派組織「イスラム国」(IS)掃討に向けた協力や、アジア太平洋地域の平和と安定について意見交換する。豪州は昨年に与党内の政変で首相が交代したが、米国との同盟関係を基軸とする安全保障政策に変更はないとみられている。