小倉百人一首競技かるたの第60期クイーン位・第62期名人位決定戦が9日、大津市の近江神宮であり、クイーン戦は東京都東大和市の医療事務、坪田翼さん(33)が初防衛した。名人戦は福井県越前市の会社員、川崎文義さん(27)が3連覇中の京都市の会社員、岸田諭さん(28)を破り、初優勝を飾った。
坪田さんは大阪府吹田市の会社員、本多恭子さん(24)の挑戦を退けた。坪田さんは昨年7月に長女を出産。「育児に追われて練習と睡眠の時間が取れず苦しかったが、家族がサポートしてくれた。ありがとうと伝えたい」と語った。
川崎さんは2回目の名人戦。学生時代からのライバル、岸田さんの4連覇を阻んだ。近江神宮は小倉百人一首の巻頭歌を詠んだ天智天皇を祭る。〔共同〕