大分県豊後高田市で2014年、住宅が全焼し、住人で会社員の溝部喜美代さん(当時56)と長女で介護士の亜美さん(当時26)が死亡した火災があり、大分県警は9日、放火して2人を焼死させたとして、溝部さんの長男で派遣社員の和也容疑者(31)=同県中津市上如水=を殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕した。同容疑者は容疑を否認している。
逮捕容疑は14年12月19日午前4時ごろ、木造2階建て住宅に火を付け、2人を焼死させた疑い。
県警によると、和也容疑者は14年11月ごろから、福岡県苅田町の自動車関連会社の寮に住んでいたが、火災があった時刻は喜美代さん方近くにいたことが防犯カメラの映像などで判明した。同容疑者は、火災直後の事情聴取に「親族から連絡があったから来た」と説明したという。
喜美代さんは2階洋間で、亜美さんは1階トイレで見つかった。火元は1階の居間とみられる。2人は普段、2階の部屋で寝ていたという。〔共同〕