民主、維新両党は25日午前、甘利明経済財政・再生相の金銭授受疑惑を調査・検証する特命チームの初会合を国会内で開いた。元検事の郷原信郎弁護士を招き、金銭授受や千葉県の建設会社の求めによる口利きなどの疑惑を巡る論点を確認した。今後、国土交通省や都市再生機構(UR)などに、事実関係の聞き取りを進める。
特命チームは衆院予算委員会メンバーの若手議員を中心に構成。道路建設を巡る建設会社と都市再生機構(UR)との補償交渉で、甘利氏側から具体的にどのような働きかけがあったかなどを調べる。国会審議で甘利氏を追及する材料にする。
民主党は26日から始まる衆院の代表質問を前に、25日中に金銭授受疑惑について甘利氏本人が説明するよう求めている。枝野幸男幹事長は25日午前、記者団に「党を挙げて調査、国会追及しないといけない」と強調。菅義偉官房長官は記者会見で、甘利氏が28日までに説明する方針を繰り返した。